お店の歴史

お店の歴史

江戸時代後期から看板として使われていたお多福の面

創業文久2年(1862)。
今から140年余り前、初代清助が村芝居の小道具をつくっていました。
特に踊り面の職人として知られたと伝えられ、
屋号の「めんや」も「顔のある形を創造する家」という意味の
「面」からきています。

明治初期、四代目は、尾張町に移り店を構えました。
上質の二俣和紙を手に入れるためには、当時の中心地が最適だったようです。
欄間職人に獅子頭を作らせたり、
また、加賀人形職人の第一人者だった晃山とともに
近代的加賀人形の基礎を築いたといわれています。

昭和30年には、年賀切手の図案に「加賀八幡起上り」が、
そして昭和35年に「米食いねずみ」、
平成4年には、 「猿の三番叟」が採用され、
金沢の郷土玩具として全国に広まりました。

現在は、七代目。
手作りにこだわり続け、昔ながらの技法を生かし、
若い人達にも喜んでいただけるよう、
獅子頭の箸置きや、 小物入れといった新商品作りにも
意欲的に取り組んでいます。